初仕事における気持ちの持ち方

慣れない初仕事、特に施設内スタッフの綿密なチームワークが要求される介護施設への初出勤は、今後その施設でスムーズに仕事をこなしてゆく上でも大変重要な日となるであろう。どんなに度胸が据わっている人であっても不安は存在し、多かれ少なかれ緊張するものであるが、他のスタッフや仕事の段取りを覚える為にも過度な緊張は無用である。

むしろ、開き直って初日から積極的に他のスタッフとコミュニケーションを取り、自分の顔を覚えてもらった方がはるかに有用であろう。元々介護施設での仕事は初出勤から余裕の無いケースが多く、初日から大事な仕事を任されるケースが多いものだ。そこで変に気後れしていても仕事が覚えられず損をするばかりであるし、オドオドしていては他のスタッフに与える印象はどうしても悪くなってしまう。他のスタッフの要求は一刻も早く仕事を覚えテキパキと動いてもらう事であり、性格の良さやプライベートな付き合いは2の次3の次なのである。そこを理解すれば、初出勤から過度に緊張してしまう事がいかに無駄か分かるであろう。緊張しそうだと分かっているのなら前もって自分が就く介護施設の情報を事前に入れておくことも自信に繋がり、緊張を和らげるのに役立つ可能性もある。

頭で考えるより前に積極的に動く事を最優先に考え、無駄に過ごす時間を少しでも無くす様努めていきたいものである。もちろんこれは介護施設内のスタッフだけでなく、実際お世話する事になる施設利用者に対しても同じこと。心の底には緊張感や不安感があったとしてもそれを表情や仕草に現すのは出来るだけ慎み、親切で頼りがいあるスタッフとして名前を覚えてもらう事が最も大切なのである。